無料海外プログラム参加の「きっかけ」を掴むには:相手の意図を「問い」から読み解こう
いつもきっかけポータルをご覧いただきありがとうございます。きっかけポータル運営者です。
私は学生時代から含めて10か国以上に渡航費・宿泊費など全て無料で渡航してきました。
ただ、始めから色んな国に無料で行くチャンスがあったわけではありません。
帰国子女でもなく、もともとは留学もしたことなく、外国人の友達もいませんでした。
そんな学生時代、普通の学生として授業の合間に頑張って塾講師やデータ入力のバイトをして貯金をしていました。
そして、そのお金を何に使うのかというと、旅行でした(国内旅行・海外旅行どちらも)。
ただ、大学のHPやメール、キャンパスの掲示板などをくまなくチェックする癖が入学時からあった私は、航空券やホテル代、食費、参加費など全て支給で中国に行けるプログラムを大学HPで発見しました。
無事に選考を通過し、そこで初めて全額無料で海外に行けることになったのです。
当時は英語もたいして話せなかったのですが(TOEICのようなペーパーテストだけは得意でした)、色んな国の学生と友達になることができ、とても楽しく、刺激にも勉強にもなる経験ができました。
無料で海外に行くことができ、良いホテルに泊まって、世界中の優秀な友達が作れ、個人旅行ではなかなか行けないところを訪れたり、美味しいご飯が食べれたり、英語力も上がり、フィールドワークを通じて新しいことも学べる、さらにマイルも貯まる。良いことずくしの経験。
そんな経験ができる機会、他にもあるのかな?
と思い、調べてみたところ、実はたくさんあることに気が付いたのです。
そこから、頑張ってバイトをしてお金を貯めても結局は海外旅行にお金を使うのであれば、そもそもお金のかからないやり方、つまり無料の海外プログラムを通じて海外に行けばよいと思うようになりました。
こうして、アジアからアメリカ、ヨーロッパまで様々な国や地域、合計10か国以上に無料で行くことになったのです。
そうしたプログラムのスポンサーは、外務省など国や自治体だったり、民間企業だったり、大学だったり、財団だったりと様々です。
下記に無料で海外に行く方法をまとめているので、チェックしてみてください。
また、具体的な募集中の無料海外プログラムは、きっかけポータルの「海外プロジェクト」からも確認できます。
きっかけは一部の情報強者が総取り
ここからが本題です。
私は、幸運なことに今年もいくつかの全額無料の海外プログラムに参加できることになりました。
アジア、ヨーロッパ、アメリカ、大洋州などです。
ただ、複数合格したものの日程が丸かぶりで泣く泣くヨーロッパ行きがキャンセルせざるを得なくなってしまいました。
元来、無料で海外に行けるようなプログラムは、一部の限られた人しか知らない、故に一部の情報強者がそうした有益な機会を独占してしまうことが課題であると思っていました。
実際、私が複数の無料海外プログラムに参加する中で、同じようなメンバーと顔を合わせる機会が多かったのです。
他の参加も、またきっかけポータルがいるじゃん、と思っていたことでしょう。
ただ、「きっかけポータル」でこれだけ発信していても、結局は私が無料海外プログラムに複数通ってしまうのは、 情報格差だけが課題ではないのでは、と思うようになってきました。
私は、基本的に自分で応募するプログラムについてもきっかけポータルで発信しています。(手が回らず必ずしも全てを発信しきれていないのですが)
ライバルが増えてしまうことにはなりますが、それ以上に社会的意義があると思っているためです。
例えば、去年はEUのサポートでスペインのマドリードまで無料で行ってきました。
めんどくささのハードルが高い
きっかけポータルのXのフォロワーは1万5000人を超え、投稿1つあたりのリーチ数はその何倍にも上ります。
それでも、私が通ってしまうプログラムが、時期が重複してしまうほどあるのです。(もちろん落ちているプログラムもたくさんあります)
ここで考えられる課題は主に以下の2つ。
- 応募前に諦めてしまう
- 応募しているがアプリケーションの書き方がうまくない
きっかけポータルは「きっかけ」をお届けすることを目的としているので、「きっかけ」があるのに応募しない前者の方は、サポートの対象外なのですが、なかなか大きな課題です。
私は、いくら忙しくても、いくら倍率が高そうでも、面白そうであればとりあえず挑戦してみるタイプです。
おそらく、めんどくささのハードルが低いんだと思います。
一方、私の周りを見てみても、何かしらの理由をつけて挑戦しない人はたくさんいます。
忙しく見せてるだけで、実は全然忙しくもなんともない人も多いですよね。
その、めんどくさのハードルを下げてあげるサポートは、なかなか難しいところです。
挑戦することのストレスが、挑戦した結果得られる成果・経験を上回ると考えているのであれば、現状維持でチャレンジしない方が幸せかもしれません。
あるいは、普通にお金を稼ぎ、お金をかけて留学や旅行に行くので十分かもしれません。
まずは以下のような留学の無料カウンセリングに相談してみるのがよいでしょう。
設問を通じ「相手が何を知りたいか」考える
ただ、後者の課題、すなわち応募しているけど通らないという方には、きっかけポータルでも何かしらの方法でサポートできたらなと思っています。
私はアプリケーションですごく特殊なことを書いているわけではありません。
アプリケーションでの「問い」を通じて「運営側は応募者の何を知りたいのか」を的確に理解し、それに忠実に答えているだけです。
おそらく「問い」の理解、すなわち「相手が何を求めているの」かの理解が十分でないまま、「自分の伝えたいこと」だけに注力してしまっている人が多いのではないでしょうか。
これは海外プログラムへのアプリケーションだけではなく、就活や奨学金へのアプリケーション、ビジネス、国際交流、国際協力、友人・家族関係など他者とのコミュニケーションが求められる場では必要不可欠な能力です。
そのスキルがあった上で、論理的で明快な文章能力や、自分の主張をサポートする経験が生きてくるのです。
よく、手段が目的化してしまっている方がいます。留学や受験、奨学金などへ合格するために自分に足りないものは「面白い体験」である、それを得るためにお金をかけてでも海外でボランティアをしたい。
よくある例ですよね。
でも、求められているのは、そういった「面白い体験談」ではないのです。
例えば、どのような目的でその活動をしたのか、目的を達成する上でどのような困難があり、それをどう工夫して乗り越えたのか。ここが一番知りたいところ。
ただ1人で海外に行きました、他に誰もやっていない経験ができました、だけではダメなのです。
むしろ、海外に行く必要なんてないのです。
海外に行く方が困難に直面しやすい、目的意識を持ちやすいといった観点では、書きやすくはありますが、日本国内でのバイトや研究、部活、ボランティアなど身の回りの経験でも十分です。
こうしたことを踏まえて、自分のアプリケーションを見直してみてください。
ちなみに、大変申し訳ないのですが、多忙なこともあり現在は添削依頼など受け付けておりません。
ただ、こうした書き方のコツなどは継続して発信していければなと思っています。