JICA能力強化研修~ジェンダー主流化 - インフラ整備事業における実践-~募集
概要
1.研修コース名、研修期間、募集人数
(1) 研修コース名:
「ジェンダー主流化‐インフラ整備事業における実践‐」
(2) 研修期間: 2023 年12 月 4 日(月)、12 月 5 日(火)、12 月 6 日(水)
(3) 募集人数: 30 名程度
(一般公募による参加者とは別に、JICA 内部からも正規受講者を募集する予定)
JICAは新しい事業戦略である「グローバル・アジェンダ」において、一人ひとりが、人間としての
尊厳をもって、それぞれの能力を発揮できる社会の実現に貢献するために、ジェンダー平等と
女性のエンパワメントの推進を主要な取り組み課題として位置づけています。具体的には、①
女性の経済的エンパワメントの推進、②女性の平和と安全の保障、③女性の教育と生涯にわ
たる健康の推進、④ジェンダー平等なガバナンスの推進、⑤女性の生活と地位の向上に向け
た基幹インフラの整備を優先取り組み課題として、事業へのジェンダー主流化を一層強化する
方針を掲げています。
ジェンダー平等と女性のエンパワメントの推進は、女性や少女の尊厳や人権保障、「誰ひとり取
り残さない」という包摂的な開発において不可欠な取り組みです。同時に質の高い経済成長や
貧困削減、持続可能な開発においても有効な開発手段です。2015年の国連サミットにおいて採
択された「持続可能な開発目標(SDGs)」でも、「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女
児のエンパワメントを促進する」ことは独立した開発目標(ゴール5)であるとともに、貧困削減
や経済成長、気候変動対策といったあらゆる開発目標の達成においても必要不可欠な取り組
みとして認識されています。こうした中、JICAは2030年までにJICA事業の80%(案件件数ベー
ス)をジェンダー主流化案件とする数値目標を掲げています。
事業へのジェンダー主流化の推進のために、JICAは毎年「ジェンダー主流化」の実践能力の向
上に向けた研修を実施していますが、昨年度に引き続き、本年度は特にインフラ整備事業への
ジェンダー主流化の実践力を高めることを目的とする研修を実施します。一般に、インフラ整備
事業は全ての人に平等に裨益するものであり、ジェンダーに「中立」であると考えられがちです。
しかしながら、固定的な性役割分業やジェンダー規範、性差別が存在する社会でのインフラの
利用方法と便益には男女で差異があります。また、ジェンダー視点が欠如したインフラ整備に
よって、地域や社会におけるジェンダー格差がますます助長されている場合もあります。さらに、
近年、COVID-19のパンデミックを契機に女性や少女たちへの社会・経済的な影響が深刻化す
る中、女性の家事や育児、介護等の無償労働の負担の軽減や公平な分配、安全・安心な生活
の保障、女性の社会・経済活動への参画に繋がるような電気、給水設備、道路、公共交通等
の農村・都市インフラの整備事業へのニーズが開発途上国において特に高まっているという背
景もあります。
本研修では、ジェンダー主流化の概念やインフラ整備事業において必要なジェンダー視点への
理解を深めつつ、今後の国際協力事業の計画や実施においてジェンダー視点に立った取り組
みを推進していくために必要な知識や、具体的なアプローチ、手法について学んでいきます。
皆様の積極的な参加をお待ちしております。
締切
2023/10/18
ベネフィット
参加費無料でJICAの専門家による研修が受けられる
研修修了証書が貰える
対象・条件
基本的には、下記の全ての要件を満たす者とします。
(1) 専門家・調査団員等として JICA 事業に携わり、ジェンダー視点に立った調査方針や事
業計画の検討を積極的に行う意志があること
(2) 研修の全日程に参加可能であること
(3) 専門能力・経験:
分野を問わず、開発途上国での JICA 事業(技術協力、無償資金協力、有償資金協力)
の準備調査や実施を中心に実務経験を 3 年以上有すること
申し込み先・申し込み方法
https://www.jica.go.jp/about/recruit/kyokakenshu/n_files/1201458_025.pdf