JICA能力強化研修~市場志向型農業振興(SHEP) アプローチの考え方理解 と実践方法の検討~募集

概要

JICA の 技 術 協 力 プ ロ ジ ェ ク ト 「 小 規 模 園 芸 農 民 組 織 強 化 計 画 プ ロ ジ ェ ク ト ( SHEP :
Smallholder Horticulture Empowerment Project)」は、ケニア西南部の 4 州において、2006
年から 2009 年にかけて実施されました。SHEP では農民組織化を推進するとともに、「作って
から売り先を探す」という従来のスタイルではなく、まず市場を知った上で、「売れるものを作る」
という市場を意識した農業経営を提案しました。そして、そのために農民組織自身による市場
調査と対象作物の選定、農民組織ごとの行動計画の作成を支援し、さらにこの行動計画を実
行するための技術支援等1を行いました。その結果、対象農家の所得が大幅に増加し、家の修
繕、子女の教育費捻出、食事の改善など生計に大きな正の影響を与えました。


そ の 結 果 を受 け て 、2013 年 6 月 に 開 催 され た 第 5 回 ア フ リカ 開 発 会 議 ( TICAD5 ) に お い て
SHEPの広域化が日本国政府のコミットメントの一つになりました。現在までに、アフリカ地域だ
けでなくアジア・中南米・中東地域を含む60か国においてSHEPアプローチが展開され、これま
で30件以上のプロジェクトを通じてSHEPアプローチの普及に取り組んできました。また、2019
年8月に開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)では、「SHEP100万人宣言」が行われ、
今後は園芸生産に限らず、稲作や畜産など様々なプロジェクトにおいてSHEPアプローチの活
用を推進していきます。さらに、今後はJICAプロジェクトでの活用に限らず、国際機関や民間企
業、NGOとの連携によるSHEPアプローチの更なる普及も期待されています。


SHEP アプローチを取り入れた事業が成功するためには、そのコンセプトを十分に理解した専
門家による活動が不可欠です。そのため、農業・農村開発ないし参加型開発などの実務経験
を有する方を主な対象に、SHEP アプローチに基づいた事業形成・運営を可能とする知見を得
ていただくことを目的として、本研修を実施します。
皆様のご応募をお待ちしております。

2
1.研修コース名、研修期間、募集人数
(1)研修コース名: 「市場志向型農業振興(SHEP)~SHEP アプローチの考え方理解と実践
方法の検討~」コース
(2)期間: A 日程:2023 年 12 月 11(月)~12 日(火) オンライン
B 日程:2023 年 12 月 13(水)~14 日(木) 対面
(3)募集人数: A 日程 40 名程度、B 日程 20 名程度
(一般公募による参加者とは別に、JICA 内部からも正規受講者を募集する予定)

締切

2023/10/22

ベネフィット

参加費無料でJICAの専門家による研修が受けられる
研修修了証書が貰える

対象・条件

(1)専門家・調査団員等として JICA 事業に携わる意志があること
(2)研修の全日程に参加可能であること。
(3)専門能力・経験: 途上国で栽培、農業普及、農業土木、農業経済などの農業・農村開発
あるいはコミュニティー開発などで実務経験を 3 年以上有する方が望ましい。
(4)語学力: 原則として、以下のいずれかの語学力を有すること。(詳細は JICA 専門家語学
ガイドライン参照)
① TOEIC730 点以上、TOEFL550 点(CBT213 点/iBT79 点)以上、英検準 1 級、国
連英検 B 級、IELTS 6.0 以上
② 仏検 2 級以上、DELF 第 1 段階(DELF B1)、仏語能力検定試験(TEF)361 点以上、
仏文部省認定仏語能力テスト(TCF)300 点以上
③ 西検 3 級以上、DELE B1、SIELE B1
④ アラビア語或いはポルトガル語において業務遂行が可能なこと。

申し込み先・申し込み方法

https://www.jica.go.jp/about/recruit/kyokakenshu/n_files/1201458_030.pdf

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