【月CHF 2,450給付】スイス政府奨学金2027–2028|博士・研究・芸術留学を支援
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スイス政府から月額CHF 2,450を受け取り、ETH Zurich、EPFLをはじめとするスイスの大学・研究機関へ。
スイス政府が、「Swiss Government Excellence Scholarships 2027–2028(スイス政府奨学金)」の募集を開始します。
世界183カ国の若手研究者や芸術分野の学生を対象に、スイスでの研究や博士課程、芸術分野の修士課程を支援する政府奨学金です。
日本からは、Research Fellowship、PhD Scholarship、Arts Scholarshipの3種類に応募できます。
奨学金は月額CHF 2,450。さらに、日本からの採択者には健康保険料、住居契約時の一時金、公共交通機関のHalf-Fare Travelcard、帰国時の航空費支援なども用意されています。
日本からの応募受付は2026年9月1日~11月30日です。
スイス政府奨学金とは?
Swiss Government Excellence Scholarshipsは、スイス連邦政府が国際的な研究交流や協力を促進するために実施している奨学金制度です。
採択者を選ぶのは、Swiss Federal Commission for Scholarships for Foreign Students(FCS/ESKAS)。1961年から続くスイス政府の公式な奨学金制度で、現在は183カ国から応募できます。
中心となるのは、修士号を取得した若手研究者の研究活動や博士課程への進学支援です。
また、一部の国を対象に芸術分野の学生向け奨学金も用意されており、日本は芸術奨学金の対象国にも含まれています。
日本から応募できる3種類
2027–2028年度、日本から応募できるのは次の3種類です。
Research Fellowship
母国で博士課程に在籍する若手研究者が、スイスで6~12か月研究する制度
PhD Scholarship
スイスの大学・研究機関で博士号取得を目指す制度
Arts Scholarship
スイスの芸術大学・音楽院などで初めての修士号取得を目指す制度
一般的な文系・理系の修士課程へ進学するための奨学金ではありません。
修士課程が対象になるのは、Arts Scholarshipの芸術分野です。
月額CHF 2,450を給付
Research Fellowship、PhD Scholarship、Arts Scholarshipのいずれも、基本となる給付額は月額CHF 2,450です。
これはスイスで1人分の基本的な生活費をカバーすることを目的とした奨学金で、給与ではありません。
2025年まで月CHF 1,920だった支給額は、制度改正によって2026年からCHF 2,450へ引き上げられました。
健康保険・住居一時金・帰国航空費も支援
月額奨学金に加えて、さまざまな支援があります。
- 月額CHF 2,450
- スイスの義務的健康保険の保険料を負担
- 住居のデポジット等に使えるCHF 600の一時金
- スイス国内公共交通のHalf-Fare Travelcard
- 奨学生向けの交流・文化プログラム
- 帰国時の航空費手当
日本はEU・EFTA加盟国ではないため、日本からの奨学生はスイスの義務的健康保険料の支援対象です。
また、日本への帰国航空費についても、国籍・出身国に応じた金額の手当が支給されます。
行きの航空券と大学の授業料には注意
手厚い奨学金ですが、「完全無料でスイス留学」と表現するのは正確ではありません。
公式案内で明記されている航空費支援は、奨学期間終了後に母国へ戻るための帰国航空費です。
スイスへ渡航する際の往路航空券が支給されるとは案内されていません。
また、Swiss Government Excellence Scholarshipは授業料・学期費を原則として負担しません。
大学によっては免除や減額がありますが、CHF 600~2,000程度の学期費などを奨学生自身が負担する場合があります。
Research Fellowship|博士課程中にスイスで研究
Research Fellowshipは、現在母国などで博士課程に在籍する若手研究者が、スイスの大学・研究機関で研究する制度です。
- 分野:全学術分野
- 期間:6~12か月
- 延長:不可
- 開始:2027年9月1日
- 給付:月額CHF 2,450
若手医師なども対象になり得ます。
応募には、スイス側で研究を受け入れる指導教員・研究責任者を自分で探し、Support Letterを取得することが必須です。
PhD Scholarship|スイスで博士号取得を目指す
PhD Scholarshipは、スイスの大学や認定研究機関で博士号取得を目指す方向けの奨学金です。
- 分野:全学術分野
- 修士号取得者が対象
- 開始:2027年9月1日
- 給付:月額CHF 2,450
- 期間:原則12か月、審査により最長36か月
こちらも、応募前にスイスの大学で博士研究を指導してくれる教員を自分で見つける必要があります。
奨学金への応募と大学の博士課程への入学手続きは、原則として別のプロセスです。
ETH ZurichやEPFLなどが対象
研究奨学金では、スイスの主要大学・研究機関が対象になります。
- ETH Zurich(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)
- EPFL(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)
- University of Zurich
- University of Geneva
- University of Basel
- University of Bern
- University of Lausanne
- University of St. Gallen
- Graduate Institute Geneva
- PSI
- Empa
- Eawag
- WSL
大学だけでなく、ETH Domainに属する研究機関なども対象です。
応募にはスイスの指導教員を自分で探す
Research FellowshipとPhD Scholarshipで最も重要な条件の一つが、スイス側のAcademic Supervisorを事前に確保することです。
応募者自身が、自分の研究テーマに合う教授や研究グループのリーダーへ連絡します。
応募時には、その指導教員からのSupport Letterと、指導教員の短いCVも必要です。
スイス政府も、指導教員探しには数週間から数か月かかる可能性があるとしており、早めに動くことを推奨しています。
応募できる年齢・学歴
Research FellowshipとPhD Scholarshipの主な条件は次の通りです。
- 修士号または同等資格を2027年7月31日までに取得する
- ETH Zurichの場合は2027年6月30日まで
- 1991年12月31日より後に生まれている
- 詳細な研究計画を作成できる
- スイスの指導教員からSupport Letterを取得できる
すでにスイスに滞在している場合は、原則として2026年8月1日より前からスイスに居住していないことも条件になります。
芸術分野なら修士留学も対象
日本はArts Scholarshipの対象国です。
スイスの芸術大学や音楽院などで、初めての修士号取得を目指す若手アーティストが応募できます。
- 2027年7月31日までに学士号または同等資格を取得
- 1991年12月31日より後に生まれている
- 奨学金開始時点で修士号をまだ取得していない
- スイスの芸術大学等への合格、または出願を証明できる
- ポートフォリオ等を提出
奨学金は月額CHF 2,450。基本期間は12か月で、選択する修士課程によって最長21か月まで延長される場合があります。
応募に必要な主な書類
研究系奨学金では、主に次の書類を準備します。
- CV
- Motivation Letter(最大2ページ)
- Research Proposal(最大5ページ)
- スイスの指導教員によるSupport Letter
- 指導教員のCV
- 推薦者となる教授2名の連絡先
- 卒業・学位証明書
- 成績証明書
- パスポートのコピー
推薦者2名には、オンライン応募システムを通じて推薦状の提出依頼が送られます。
芸術奨学金では、これらに加えて作品や演奏などを示すポートフォリオ、スイスの芸術大学への出願・合格を示す書類などが必要です。
募集概要
制度
Swiss Government Excellence Scholarships 2027–2028
実施
スイス連邦政府
日本から応募可能
Research Fellowship / PhD Scholarship / Arts Scholarship
給付額
月額CHF 2,450
研究分野
原則すべての学術分野
年齢
1991年12月31日より後に生まれた方
その他の支援
健康保険、CHF 600の住居一時金、公共交通割引、帰国航空費など
日本向け募集開始
2026年9月1日
応募期限
2026年11月30日 23:59(スイス時間)
日本時間では、締切は2026年12月1日(火)7:59に相当します。ただし、余裕を持って11月30日までに提出することをおすすめします。
2027年度からポスドク奨学金は廃止
過去のスイス政府奨学金を知っている方は注意してください。
制度改正により、2027–2028年度からPostdoctoral Scholarshipは募集されません。
その一方で月額奨学金はCHF 1,920からCHF 2,450へ引き上げられ、博士課程への支援がより重視される制度になっています。
選考で見られるポイント
スイス政府は、主に次の3点から応募者を評価します。
- 応募者自身の学術的プロフィール
- 研究計画・芸術活動の質
- 将来的なスイスと母国との研究協力につながる可能性
研究系では、研究テーマそのものだけでなく、スイス側指導教員とのマッチングや将来的な共同研究の可能性も重要になります。
応募方法
2027–2028年度から、応募はオンラインのGO ESKAS(Grants Online)で行います。
- 日本向けの応募条件を確認
- GO ESKASに登録
- 応募フォームと必要書類を準備
- 研究奨学金の場合はスイスの指導教員を確保
- オンラインで提出
メールや紙での申請は受け付けられません。
日本向けのオンライン応募は2026年9月1日に開始します。研究系で応募する場合は、指導教員探しに時間がかかるため、応募開始を待たずに準備を進めておくとよいでしょう。
日本からの応募期限:2026年11月30日 23:59(スイス時間)


