生成AIの台頭と「きっかけポータル」の未来：奨学金・無料海外プログラムの紹介は不要になる？

Googleの使命は未達

Googleの使命は「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」。

とても素晴らしい使命で、私たちはGoogleのおかげで世界中の情報にアクセスすることができるようになりました。 ただし、Googleの使命における「世界中の情報を整理し」の部分は未達成です。

情報はインターネットの海に散らばっており、目的の情報にたどり着くためには、検索のスキルが必要です。

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私は、渡航費・滞在費など無料の海外プログラムや給付型奨学金を、インターネットの海で探索しています。 探し出した情報を整理してまとめたのが「きっかけポータル」です。

つまり、「きっかけポータル」はGoogleの使命における未達部分を補う役割を担っています。

また、SNSでの発信は便利ですが、時の流れと共にせっかく探した情報も流れてしまいます。 したがって、多少面倒でも「きっかけポータル」として整理してまとめる必要があるわけです。

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奨学金や無料で海外に行ける方法は知られていない

世界には、参加費も、渡航費も、滞在費も、そして食費も、全て無料で海外に行けるようなプログラムや返済不要の奨学金がたくさんあることは知られていません。 Google検索の仕組み的に、知らないものを見つけ出すことは困難です。

したがって、知っている誰かが整理してまとめない限り、情報は一部の人に限られたものであり続けます。

「きっかけポータル」では、そうした状況を打開し、「すべての人に平等なきっかけ」を提供することをモットーとして活動しています。

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ただし、現時点では「きっかけ」の提供、つまり入口に案内するだけです。 つまり、飛び込むかどうか、飛び込んで先に進めるかどうかは、各個人の意志や能力に左右されます。

将来的に余裕ができてきたら、飛び込む後押し、飛び込んだ後の選考通過のサポートなどもできたらいいなと思ってます。

「きっかけ」の拡大へ

ただ、「きっかけ」の提供は、ある人からある人へ入口が移動しただけにすぎません。

少ないパイの取り合いの、競争を激化させているだけとも言えます。

あまり知られていない海外のプロジェクトや奨学金を日本語で発信することで、日本人のプロジェクト参加者や奨学金受給者の増加には貢献できると思いますが、全体の総量は増えていません。

したがって、本質的にはパイを大きくする活動が必要です。

こうした背景を踏まえ、将来的には自分でプロジェクトや奨学金を運営し、パイを大きくする活動をしていきたいと思っています。

生成AIがあれば「きっかけポータル」は不要？

最後に。

昨今、ChatGPTやPerplexityをはじめとする生成AIの台頭には目覚ましいものがあります。

欲しい情報があるとき、現時点ではまだほとんどの人がGoogleで検索し、情報を取捨選択しながら、求める情報に辿り着こうとしています。

あるいは、「きっかけポータル」のようなポータルサイトを眺め、欲しい情報が流れてくるのを待ち構えています。 こうした情報収集のスタイルは、今後数年で一気に廃れていくと思われます。

なぜなら、自分の欲しい情報を打ち込むと、生成AIがきれいに整理して提示してくれるようになるためです。 つまり、Googleの使命における未達事項を生成AIが担ってくれるようになり、ポータルサイトが担う必要がなくなるということです。

今後は、「日本在住の20歳の大学生が渡航費・滞在費無料で今夏にアメリカに行けるプログラムを教えて」と生成AIに尋ねると、正確かつ迅速に対象プログラムの一覧を出してくれるようになるでしょう。

情報収集スキルも(Google検索と比較して)たいして必要ありません。

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既に、情報が最新でなかったり、間違っていたりはあるものの、生成AIで新たな情報収集スタイルが実現されつつあります。

生成AIに尋ねるためには、無料のプログラムがあることを知っている必要があるので、その観点で「きっかけ」の提供にはある程度の価値が残り続けるかもしれません。

また、生成AIに尋ねない限りはその情報にたどり着けないという観点で、「きっかけポータル」の特にSNSでの発信には意味が残るとは思います。

ただ、長期的に見て現行スタイルのポータルサイトは次第に淘汰されていくでしょう。

その日が来るまで、しばらくは現行の「きっかけポータル」として皆さんに価値提供ができると思います。 当面の間は、世界の流れを汲みつつ、柔軟にスタイルを変えながら、長期的な目線で運営を続けていこうと思います。

というわけで長くなりましたが、引き続き「きっかけポータル」をよろしくお願いします。

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