無料でメキシコへ!日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画:外務省・メキシコ政府奨学金
日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画 専門コース
1 目的
日墨両国の戦略的グローバル・パートナーシップの強化に貢献できる人材の育成を目指し、メキシコにおいて研究・研鑽を積む機会を提供するものである。なお、本研修計画は、1971年に発足した両国政府による研修生・留学生の交流プログラムであった「日墨交流計画」を基に両国の戦略的グローバル・パートナーシップをより一層強化する観点から2010年にコース内容の変更を行ったもの。
2 募集人数
スペイン語・メキシコ文化コースと合わせて計20名程度(予定)
3 コース概要
スペイン語・メキシコ文化コース
- 特定分野について専門性を有する者(大学生、大学院生、実務家、研究者等)が、自らの研究活動、実務に役立てる観点から、メキシコ国立自治大学(UNAM)の外国人のためのスペイン語コース(CEPE)にてスペイン語の習得を中心とした研修を行う。メキシコにおけるスペイン語能力判定試験において、一定の成績を修める者(注1)については、年度の後半は、科学人文技術イノベーション省(SECIHTI)に事前の申請を行い、許可が出れば、大学等にて専門分野の授業の履修ならびにメキシコの公的機関、研究機関及び企業等でインターン等を行うことができる。
- メキシコ到着後、メキシコ国立自治大学(UNAM)の外国人のためのスペイン語コース(CEPE)にて実施されるスペイン語能力判定試験にてクラスレベルが決定されるが、希望する研修生は同試験をオンラインで事前に受けることが可能。ただし、同試験において一定のレベル(注1)に達すると判定される場合でも、研修当初、同大学のスペイン語コース(CEPE)にて語学研修を行う必要がある。
- CEPEではスペイン語の授業の他にメキシコ文化の授業やその他の授業・ワークショップを1~2コマを受講する必要がある。
- 渡航までに基礎的スペイン語を習得することが求められる。
(注1)メキシコ国立自治大学(UNAM)外国人のためのスペイン語コース(CEPE)中上級レベル(Intermedio2修了レベル相当)以上
専門コース
- 科学人文技術イノベーション省(SECIHTI)修士課程奨学金システム(SNP:Sistema Nacional de Posgrados)(スペイン語)
に登録されているメキシコの大学、大学院等の教育機関において、専門分野の授業を履修する。受入機関からの受入証明書は自ら取得すること。大学等における専門分野の授業履修に必要なスペイン語能力(注1)が求められる。
- メキシコ到着後、メキシコ国立自治大学(UNAM)の外国人のためのスペイン語コース(CEPE)にて実施されるスペイン語能力判定試験を受ける必要がある。ただし、希望する研修生は同試験をオンラインで事前に受けることが可能。同試験において一定のレベル(注1)に達していないと判定される場合は、研修当初、同大学のスペイン語コース(CEPE)にて語学研修を行う。
- 大学等における専攻・研究分野:文系、理系のあらゆる分野を対象とする(ただし、授業の履修にあたっては、両国の戦略的グローバル・パートナーシップの強化に資する分野を専攻することが奨励される)。
(注1)メキシコ国立自治大学(UNAM)外国人のためのスペイン語コース(CEPE)中上級レベル(Intermedio2修了レベル相当)以上
(参考) - 本研修終了後、SNPに登録されているメキシコの大学院において正規の修士課程コースの履修を希望する者については、以下の条件を満たしていれば引き続きSECIHTIから奨学金を得て、修士課程コースを履修することができる(最大2年間)。この場合、SECIHTIの修士課程奨学金プログラムに申請する必要がある。
- 本研修計画で一定の語学力(注1)を取得していること。
- 履修を希望する大学院等から正規修士課程への受入れ許可を取得していること。
- 帰国のための航空賃は自己負担。
- 大学院等の研修機関で研修を行う場合、各自にて希望研修先の指導教官からの受入同意を得たうえで受入許可書を入手し、外務省中南米局中米カリブ課まで提出する必要がある。
スペイン語・メキシコ文化コース/専門コース(両コース共通)
- 研修生はメキシコ到着後、在メキシコ日本国大使館及びSECIHTIによるオリエンテーションに参加すること。
- 研修生はメキシコ到着後、各自にて奨学制度の開始手続き、奨学金の申請、メキシコで開設する銀行口座の登録等を行う。
- 研修期間中、全ての研修生は、SECIHTIに対し、定期的(3か月毎)に研修活動報告書を提出し、各受講コースにおいて良好な成績を修めることが求められる。各研修生がメキシコで所属する教育機関の規則を遵守しない場合は、SECIHTIの決定により奨学金の停止もあり得るので注意すること。
- 受講申請した全ての授業を最後まで全うし、奨学生としての責任を果たす事が求められる。
- 研修に関する詳細(奨学生の義務など)については、SECIHTI奨学金規則(スペイン語)DOF - Diario Oficial de la Federación(PDF)
及び「誓約書」(スペイン語(Word)
/仮訳(Word)
)を参照すること。なお、誓約書はメキシコ渡航後に提出する。(出願時の提出は不要)
4 インターンシップ制度
上記コースの受講者のうち、下記の条件を満たす希望者は、メキシコの公的機関、研究機関及び企業等において、一定期間(1か月から6か月程度)のインターンシップの実施を認められる。
- (1)一定のスペイン語力(注1)を有すること
- (2)インターン先での明確な研修計画を有していること
- (3)受入機関からの受入証明書を自ら取得すること
- (4)上記(1)から(3)までの条件を満たした上で、CONAHCYTの許可を得ること。なお、インターンシップを行う場合であっても、受入れ団体から給与等の手当を受け取ってはならない。
5 派遣・給付期間(両コース共通)
約1年間(2025年8月上旬から2026年7月下旬)(予定)
6 待遇(メキシコ政府による給付内容)(両コース共通)(注2)
- 滞在費:月額14,852.39ペソを支給。
- 授業料:入学金、授業料を負担。ただし対象となるコースは本奨学金プログラムに合致し、SECIHTIが許可したコースのみが対象。上限額は学期あたり8,000ペソ(オンラインコースは対象外)。学期毎の教材費、試験、学生証発行等の追加費用は、自己負担。
- 医療保険:メキシコ政府が原則として負担する公務員保険・社会サービス庁(ISSSTE)に加入。ただし、適用はISSSTE病院のみ。民間病院での診療を受ける場合は、別途海外旅行保険への加入(自己負担)を推奨。
- 渡航費:東京-メキシコシティ間のエコノミークラス往復航空券を支給(一往復のみ)。なお、航空券の決定はSECIHTIが行い、購入時は研修生の立替払いとなる点に注意。研修生はメキシコ到着後、SECIHTIに対し、同機関の指示に基づき請求手続きを行う。SECIHTIは同手続きが完了した翌月に、研修生がメキシコで開設する銀行口座に振り込みを行う。メキシコシティ以外の大学または教育機関で研修を行う場合、SECITHIは、学期開始時と終了時の国内往復航空券または陸上交通費を負担する(一往復のみ)。ただし、メキシコシティ以外での研修は専門コースのみに限られ(スペイン語・メキシコ文化コースは不可)、交通費は立て替え払いとなる。
- 住居費:家賃は支給される滞在費から支払う。メキシコ到着後、研修生自身で住居の選定、契約を行う。メキシコ人の家庭でのホームステイ、またはメキシコ人とアパートシェアが推奨される。
(注2)支給額他、待遇については毎年メキシコ政府による見直しの上改訂される。
7 応募資格(両コース共通)(注3)
- 日本国籍を有する者
- 心身ともに健康な者
- 4年制大学または大学院の在学者(渡航時に大学3年生以上であること)、卒業者、または、学位取得同等の学歴もしくは十分な職務経験を有する者。
- メキシコに単身で渡航できる者
- 渡航時に日本国内に居住する者
(注3)過去に本研修計画(日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画(旧称:日墨交流計画))長期コース(団体推薦枠または一般公募枠での参加の如何を問わず)、短期コースに参加した者は、応募できない。
8 応募方法
- 出願書類:別記「出願書類一覧」参照
- 提出先:〒100-8919 東京都千代田区霞が関2-2-1
外務省中南米局中米カリブ課メキシコ班
電話:03-5501-8000(内線2494) - 提出方法:
封筒に「第52期日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画」と朱書のうえ、必ず配達状況が追跡できる方法(簡易書留、EMS等)で送付する。(持ち込み及びメールによる提出不可) - 提出期限:2025年4月30日(水曜日)(17時必着)
- (注)期日を過ぎた書類はいかなる理由でも受理しない。
- (注)書類に不備があった場合、原則受理しないこともあるので、出願書類一覧を熟読すること。
9 選考
- 第一次選考(書類審査)
合否結果は2025年5月中旬(予定)を目処に、二次選考の詳細と併せて外務省中南米局中米カリブ課から全員にメールで通知する。 - 第二次選考(面接試験、筆記試験(専門コースのみ))
スペイン語・メキシコ文化コースは面接試験(人物評価及びスペイン語の会話能力評価)のみ、専門コースは面接試験ならびに筆記試験(スペイン語能力判定)にて選考を行う。選考は両コースともに2025年5月下旬(予定)に東京(原則対面方式)にて実施予定。合否結果は2025年5月下旬(予定)に、外務省中南米局中米カリブ課から全員にメールで通知する。 - 最終選考
国内選考に合格した者は、正式な候補者としてSECIHTIに推薦される。最終決定はSECIHTIが行い、結果は2025年6月中旬(予定)を目途に、外務省中南米局中米カリブ課から候補者全員に通知する。
10 渡航前説明会
メキシコ出発の約1か月前に、渡航及び研修にあたっての重要事項の説明ならびにメキシコ査証申請を行う渡航前説明会を東京において開催する予定であり、研修生は必ず参加することが求められる。
11 留意事項
- 本研修計画は、奨学生の自主的な参加が求められており、SECIHTIや在メキシコ日本国大使館はあくまでも側面的な支援を行う点を十分理解し、明確な目的意識を持って主体的に参加する必要がある。
- 本募集要項に記載されている諸要件(受入機関、派遣期間、待遇等)について、今後変更もあり得る。
- 本研修計画では、地方自治体・公共団体等を通じた募集も行っているが、併願は不可。(スペイン語・メキシコ文化コースと専門コースの併願も不可)
- 不可抗力かつ在メキシコ日本国大使館が事前承認した場合を除き、研修期間中の日本への帰国及びメキシコ国外への渡航は原則として認められない。
- 安全で有意義な留学のため、本研修計画に応募する者は、各自で必ず事前に留学先の治安状況等の安全情報をはじめとする留学に関する情報収集すること。なお、情報収集にあたっては、公的な留学情報機関である「日本学生支援機構」のウェブサイトや海外でのトラブル防止に役立つ世界各国の治安情勢や滞在中の留意点などの安全情報を提供している外務省の「海外安全ホームページ」を活用すること。
- 月額滞在費を超える範囲でのメキシコにおける諸雑費(国際通話料、国内旅行費など)、日本における渡航前説明会、メキシコ査証申請・取得にかかる交通費、渡航当日の成田空港までの交通費および宿泊費、海外旅行保険費用等、本研修計画におけるメキシコ政府による給付に含まれない費用(上記6に明記されていない費用)については自己負担となる。
- 研修終了後、研修生は外務省中南米局中米カリブ課へ研修報告書の提出が義務付けられる。(研修報告書はSECIHTIへ共有される)
- 本研修計画に関する問い合わせ(応募資格等に関する問い合わせを含む)は外務省中南米局中米カリブ課(担当:メキシコ班 電話:03-5501-8000 内線2494、e-mail: nichiboku@mofa.go.jp)に対して行うこと。
締切
2025/4/30 17時