英国政府「チーヴニング奨学金」2027–2028|授業料・往復航空券・生活費を支給
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英国政府の奨学金で、イギリスの大学院へ1年間。
授業料、日本からの往復航空券、ビザ申請費、現地での生活費などが支援される「Chevening Scholarship(チーヴニング奨学金)」の2027–2028年度募集が始まっています。
Cheveningは、英国政府が世界各国の将来のリーダーを対象に実施している国際奨学金プログラムです。
採択されると、イギリス国内の大学で対象となる1年間の修士課程へ進学。大学で学ぶだけでなく、世界各国から集まるChevening Scholarや卒業生とのネットワークにも参加できます。
日本国籍者も応募可能。年齢の上限はありません。
応募期限は2026年10月6日(火)20:00(日本時間)です。
Chevening(チーヴニング)とは?
Cheveningは、英国政府のForeign, Commonwealth & Development Office(FCDO/外務・英連邦・開発省)とパートナー機関が実施する国際奨学金プログラムです。
1983年に始まり、世界各地から将来のリーダーとなる人材を英国へ受け入れてきました。
現在では、世界約6万人規模のChevening Alumniネットワークがあります。
単に成績の良い学生を支援する奨学金ではなく、これまでのリーダーシップや人とのつながりを生かした経験、将来のキャリアプラン、帰国後に社会へどのような変化を生み出したいかが重視される制度です。
授業料・往復航空券・生活費などを支援
Chevening Scholarshipでは、英国への大学院留学に必要となる幅広い費用が支援されます。
- 大学院の授業料
- 日本など居住国から英国までの往復エコノミー航空券
- 毎月の生活費(Stipend)
- 英国到着時のArrival Allowance
- 帰国時のDeparture Allowance
- ビザ申請費
- Chevening関連イベント参加のための交通費補助
- 必要な場合は結核検査費用を一部支援
毎月のStipendは、住居費、食費、日常の交通費、通信費、教材など英国での基本的な生活費をカバーすることを想定しています。
支給額はロンドンで学ぶ場合と、それ以外の地域で学ぶ場合で異なり、年度ごとに見直されます。
なお、MBAについては授業料支援に上限が設定されており、Cheveningからの授業料負担は最大22,000ポンドです。これを超える場合は自己負担が生じる可能性があります。
対象は英国の「1年間の修士課程」
Chevening Scholarshipは、英国の大学院ならどの課程でも対象になるわけではありません。
対象になるのは、原則として次の条件を満たす修士課程です。
- 英国国内で学ぶ
- フルタイム
- 秋学期(通常9月・10月)に開始
- Taught Master's(授業中心の修士課程)
- 修士号を取得できる
- 期間が9か月以上12か月以内
MA、MSc、MPAなど幅広い分野から選ぶことができます。
一方、PhD・DPhil、パートタイム、オンライン課程、研究中心のMResなどは対象外です。
Oxford・Cambridge・LSEなども選択肢
Cheveningは特定の大学だけを対象とする制度ではありません。
条件を満たすコースであれば、英国各地の大学から自分のキャリアに合った修士課程を選ぶことができます。
Oxford、Cambridge、LSE、UCL、Imperial College Londonなどを含め、さまざまな大学・コースが候補になります。
ただし、大学やコースそのものの入学審査にも別途合格する必要があります。
応募時に3つの修士コースを選ぶ
Cheveningへの応募では、希望する英国の修士課程を3つ登録します。
3つは異なる大学でも、同じ大学の異なるコースでも構いません。ただし、それぞれ異なるコースである必要があります。
公式サイトでは、キャリア目標との一貫性を示しやすくするため、内容の近い3つのコースを選ぶことが推奨されています。
Chevening応募時点で大学院から合格を得ている必要はありません。
大学への出願はCheveningとは別に行い、最終的に2027年7月8日までに、選択した3コースのうち少なくとも1つからUnconditional Offer(無条件合格)を取得する必要があります。
応募には「卒業後2,800時間」の職務経験が必要
Cheveningで特に注意したい条件が、職務経験です。
応募には、学士課程を修了した後に2,800時間以上の職務経験が必要です。
週35時間のフルタイム勤務で考えると、およそ2年間に相当します。
対象になる経験は正社員勤務だけではありません。
- フルタイム勤務
- パートタイム勤務
- ボランティア
- 有給インターン
- 無給インターン
などを組み合わせることができます。
ただし、現在の制度では学士課程修了後に得た経験のみが2,800時間にカウントされます。
公式サイトでは、2024年10月より後に学士課程を修了した方は、今回必要となる職務経験期間を確保できないため応募資格を満たさないと案内されています。
年齢制限はなし
Chevening Scholarshipに年齢の上限はありません。
新卒直後の学生向け奨学金ではなく、すでに仕事や社会活動を経験し、その経験を次のキャリアにつなげたい人を対象としています。
社会人経験が数年ある方はもちろん、より長いキャリアを持つ方も応募できます。
主な応募資格
- 日本などChevening対象国・地域の国籍を持っている
- 英国大学院へ進学できる学士号を取得している
- 学士課程修了後、2,800時間以上の職務経験がある
- 対象となる英国の修士コースを3つ選択する
- 2027年7月8日までにそのうち1つから無条件合格を取得する
- 奨学金終了後、原則として母国へ戻り最低2年間滞在する意思がある
過去に英国政府の奨学金を利用して英国へ留学したことがある場合など、応募できないケースもあります。詳細は公式のEligibility Criteriaを確認してください。
英語試験はChevening自体の応募条件ではない
Chevening Scholarship自体には、IELTSやTOEFLの一律の最低スコア要件は設けられていません。
ただし、進学を希望する英国大学・大学院側がIELTSやTOEFLなどの英語力証明を求める場合があります。
最終的には大学からUnconditional Offerを取得する必要があるため、自分が選ぶ大学院の英語要件を早めに確認しておきましょう。
選考で重視される4つのポイント
Cheveningは、学歴や職歴だけで決まる奨学金ではありません。
2027–2028年度の応募では、主に次の4つの観点について英語で回答します。
- Leadership and influencing:これまでどのように周囲を動かし、変化を生み出したか
- Relationship-building:人との関係やネットワークをどう築き、成果につなげたか
- Course choices:なぜその英国大学院・コースで学ぶ必要があるのか
- Career plan:帰国後、短期・中期・長期で何を実現したいのか
単に「リーダーになりたい」と書くのではなく、自分が実際に行動し、周囲へ影響を与え、結果を生み出した具体的な経験が重視されます。
また、学びたい内容とこれまでの経験、その後のキャリアに一貫性があることも重要です。
応募文への生成AI利用は禁止
応募を考えている方は注意してください。
Cheveningは、応募フォームの回答を生成するためにAIソフトウェアを使用することを明確に禁止しています。
公式サイトでは、AI生成文章や盗用を検出するためのツールを使用すると案内しています。
応募書類は、自分自身の経験と考えをもとに英語で作成してください。
Cheveningのネットワークも大きな特徴
Cheveningは、大学院の学費を支援して終わる制度ではありません。
留学期間中には、英国政府関係者、各分野の専門家、世界各国から集まるChevening Scholarとの交流機会があります。
修了後は、世界約6万人のChevening Alumniネットワークの一員になります。
卒業生には政府、企業、研究、国際機関、NPOなど幅広い分野で活躍する人材がおり、国家元首となった卒業生もいます。
日本にもChevening Alumniのネットワークがあります。
募集概要
制度
Chevening Scholarship 2027–2028
実施
英国政府 Foreign, Commonwealth & Development Office(FCDO)等
留学先
英国の大学
対象課程
1年間のTaught Master's(修士課程)
分野
幅広い分野から選択可能
授業料
支給
※MBAはChevening負担額に上限あり
航空券
居住国~英国の往復エコノミー航空券を支給
生活費
毎月Stipendを支給
その他
ビザ申請費、到着・帰国時の手当など
年齢
上限なし
職務経験
学士課程修了後2,800時間以上
2027–2028年度受付開始
2026年8月4日
応募期限
2026年10月6日(火)20:00(日本時間)
選考スケジュール
- 2026年8月4日:応募開始
- 2026年10月6日:応募締切
- 2026年10月~2027年1月:書類審査
- 2027年2月中旬:面接対象者を発表
- 2027年3~4月:英国大使館等で面接
- 2027年6月中旬:結果発表
- 2027年7月8日:大学からの無条件合格提出期限
- 2027年9~10月:英国で修士課程開始
応募方法
応募はChevening公式サイトのオンラインシステムから行います。
最初に応募資格を確認し、希望する英国大学院の3コースを選択。職務経験、学歴、リーダーシップやキャリアプランなどについて入力します。
応募時には推薦者2名の氏名・連絡先も登録します。面接へ進んだ場合は、英語の推薦状2通や学士号の証明書などを追加提出します。
応募期限:2026年10月6日(火)20:00(日本時間)


