飯田真由さんが語るケンブリッジでの挑戦と学び「Leadership Management & Conflict Resolution」体験談
海外プログラムに挑戦してみたいけれど、よくわからなくて怖いな。
そんな考えから、挑戦を躊躇してしまっている方も多いのではないでしょうか。
今回、きっかけポータルの発信を通じてイギリス・ケンブリッジでのリーダーシップ学習を実現した社会人3年目の飯田さんに、その挑戦の背景や体験、そして得たものについてインタビューをさせていただきました!
奨学枠でケンブリッジへ
今回はインタビューを引き受けてくださりありがとうございます。簡単に自己紹介をお願いします。
飯田真由と申します。私は国際基督教大学(ICU)で社会学を専攻していました。3分の2の生徒が帰国子女の高校だったため、高校時代から帰国子女の友人が多く、そこから自然と海外に興味を持つようになりました。
大学ではクラシック音楽と社会学をテーマに研究し、卒論テーマは音楽祭についてでした。現在は、コーチングスタートアップのZaPASS JAPAN 株式会社に勤めています。
学生時代アイルランドに留学する予定がコロナでキャンセルになってしまったのですが、そのことも今の海外への想いにつながっていると思います。今年に入ったくらいからきっかけポータルの投稿を見ていて、学生の時に知りたかったなと思いつつ、社会人でも参加できるプログラムがあることを知りました。
きっかけポータルを見ていただきありがとうございます!今回はどのようなきっかけで「Leadership Management & Conflict Resolution」プログラムに挑戦されたのでしょうか?
もともと身軽な20代のうちにできるだけ多くの海外経験をしたいと思っていました。ただ、予算が限られているので、なるべく安く参加できる機会を探していたんです。
そんな時、Xで『きっかけポータル』の投稿を見つけました。プログラムの内容が自分の興味にあっていて、奨学枠もあったので、これは申し込むしかない!と思って申し込みました。
きっかけポータルの投稿がきっかけでプログラムに参加されたとのこと、とても嬉しいです!ちなみに、プログラムの選考の過程はどのようなものだったのでしょうか?
選考はすごくシンプルなものでした。200単語で経歴、もう200単語で志望理由を書く形式です。選考形式としてもとても応募しやすかったと思います。参加費用として30ポンドを支払いましたが、結果的に渡航費以外の参加費・滞在費が団体によって支払われる一部奨学枠で選んでもらったので、費用としてもかなり参加しやすかったです。
締切の5日前に見つけた関係で時間が限られていたので、ChatGPTと壁打ちしながら志望理由を整理して応募しました。
5日間という限られた準備時間であったにも関わらず、一部奨学枠で参加できたのはすごいですね!応募の際にはどのようなことを意識されたのでしょうか?
応募書類の語数がかなり限られていたので、どのようにストーリーを組み立てるかを意識しました。プログラムを主催していたのが世界平和をテーマにした団体だったので、平和をテーマに応募書類を書く人が多いのではないかと思い、あえて今回のプログラムのテーマであるリーダーシップに寄せて応募書類を書くようにしたのも工夫の1つかなと思います。
内容としては、主に自分の学生時代、社会人としての経験、そして社会活動について書きました。後から分かったことですが、奨学枠で選ばれた参加者は、社会人経験がありつつ、社会活動もしてきた人が多かったように感じてます。
ストーリーやテーマを意識されていたんですね。社会活動というのは、具体的に何について書かれたのでしょうか?
学生向けの議員インターンシッププログラムを運営するNPOでの活動と、高校生の際に出場したビジネスコンテストの話を書きました。NPOでは副代表・代表を務めましたが、政治にあまり関心のなかった学生がより政治に関心を持っていく変化をみることがとても楽しかったです。
国籍・年齢・職業など多様なバックグラウンドのメンバーと過ごした5日間
ここからは、実際のプログラムについてより詳しく聞かせてください!まず、プログラム内容はどんなものだったのでしょうか?
リーダーシップと紛争解決がメインテーマでした。リーダーというとカリスマ的な存在を思い浮かべていましたが、リーダーとしての在り方や自己理解を深めるセッションが多く、まずは自分を知ることが大切だと実感しました。
プログラム全体はは5日間でしたが、内容が詰まっているのはそのうち3日間でした。セミナー、グループワーク、ペアディスカッションのほか、自由に交流できるティータイムが午前と午後に設けられていて、他の参加者と自由に話をして、文化の違いを感じられたのもとても楽しかったです!
様々なアクティビティがあって楽しそうですね!他にはどんな方が参加されていましたか?
70カ国以上から120人が参加していました。日本人は私を含めて5人で、その中には高校生や大学院生もいました。全体的に年齢層は幅広く、大学院生が多かったものの、30代でビジネスを経営している方や、お子さんがいる参加者の方もいました。
70カ国から120人が一つに集まる機会はとても貴重ですね!国籍はもちろん、年齢層や職業など普段は関わる機会の少ない多様なバックグラウンドの方と繋がれるのも、こうしたプログラムの大きな魅力ですよね。こうした繋がりは、将来また意外なところでステキな経験をもたらしてくれると思います。
プログラムの言語は英語とのことですが、プログラム参加者の英語のレベルはどれくらいでしたか?
申し込む時に英語力の条件は特になかったので、かなりレベルに幅があった印象です。英語が母国語の人もいれば、今回のプログラムに参加するにあたって事前に語学プログラムに参加した人、同じ母語の人に助けてもらいながら参加していた人もいました。
英語力は人それぞれだったんですね。そんな多様な人がいる環境でのプログラムで、特に印象に残ったエピソードはありますか?
グループワークで、国ごとのバックグラウンドの違いを感じたことが印象に残っています。私のグループでは「食」をテーマに発表をすることになったのですが、日本では『フードロス』が課題として挙がる一方、他国では『栄養不足』が課題として挙がりました。
同じテーマでも、それぞれのバックグラウンドによって問題意識が異なるのが面白かったです。
なるほど、同じテーマでも人によって全く違う問題意識を持っているのは興味深いですよね!
入口の課題に対する考え方から多様だと、グループワークを進めるのが難しいと感じた場面などはありませんでしたか?
そうですね。発表テーマを決めるのにもかなり時間がかかって、スケジュールが全体的に後ろ倒しになっていました。ですがこのアクティビティを経て、グループワークで自己開示をすることの重要性に気づかされました。
というのも、みんな初対面で、国もバラバラ、しかも英語が第二言語の人がほとんどという環境の中だと、自然にきちんと自己紹介をしたり、何が問題だと思うか、自分がどんな役割が得意なのかをはっきり開示したりしていたんです。そのやり取りがあったことによって意外とスムーズに進められたと思っています。
むしろ、大学時代のグループワークを思い返すと、ある程度バックグラウンドが同じだった場合は暗黙の了解で前提の認識合わせをせずに進めてしまい、後から上手く進まなかった記憶もあるので、はじめに自己開示を丁寧にするのが大事だなと感じました。
バックグランドが違う方が丁寧な進め方になり、逆にスムーズに進むというのは面白いですね!こうした学びは本を読んでもなかなか身につかないと思います。実践的な学びができるのも、海外プログラムに参加して得られる貴重な体験です。
たくさんの学び、そして繋がりができたようで何よりです。
さらなる挑戦へ
ここからは、飯田さんの将来の夢、やりたいことについて聞かせてもらえればと思います。ずばり、飯田さんの今後の夢、ビジョンを教えてください!
将来的に、大学院進学に興味があります。元々はMBAがいいかなと思っていたのですが、最近は学部時代に専攻していた社会学を学ぶのもいいなと思い始めています。
また、ジェンダー系のテーマに関心があるので、それに関連した取り組みを何かしてみたいと思っています。まだどんな形で活動したいかどうかは決まっていませんが、起業をしたり、副業として活動したりしてもいいかなと考えています。
いいですね!このきっかけポータルも本業のかたわら取り組んでいます。まずは副業として始めていくのも良いと思います。
そうですね!今私が勤めている会社はかなり自由で、いろんな業務をさせてもらっていて、業務の他にも以前は社内でジェンダー系の研修をやらせてもらったこともあります。
今の会社の創業時からインターンをしていたので、事業の立ち上げから大きくしていく過程や、メンバーが少しずつ増えていく過程など、一通りのことを経験できるのがとても貴重だなと思っています。この経験も自分の将来の活動に繋げていきたいです。
様々なことを経験できるステキな環境でお仕事なされているのですね。
既に様々なことに挑戦し続けている飯田さんのところには、今後もどんどん良いきっかけをが舞い込んでくると思います。今後の活躍を期待しております!
失敗を恐れず挑戦すること自体が大きな経験に
最後に、これから挑戦したい方にメッセージをお願いします!
「自分には難しい、応募してもどうせ通らない」と思うかもしれませんが、一歩踏み出せば意外と道は開けます。私自身、志望動機を考える中で整理された自分の考えも多く、挑戦すること自体が大きな経験になると思うので、ぜひ勇気を持って応募してみてください!
本当におっしゃる通り、少しでも興味があればどんどん挑戦して欲しいですよね!たとえ上手くいかなかったとしても、挑戦したということだけで本当に立派で、そのプロセスや勇気だけで大きな学び・経験です。
飯田さんのように、どんどん挑戦してみる人が増えるとよいなと思っています。きっかけポータルは、そうした挑戦をこれからも応援しています。
これでインタビューは以上になります。本日は貴重なお話をありがとうございました!
ーあなたの挑戦を応援します!ー
飯田さんのように、プログラムを活用して海外で学ぶことは誰にでも開かれた可能性です。
実は、世の中には参加費・海外への往復交通費・現地での宿泊費などが全て無料のプログラムもたくさんあります。
海外への挑戦はお金がかかるという理由で挑戦を諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。
ぜひ「きっかけポータル」を通じ、国内外の無料プログラムや返済不要の奨学金に申し込んでみてください。
次の扉を開くのは、あなたかもしれません!