飛行機に乗らずにオトクにマイルを貯めて、無料で海外に行くには?
オトクな手段を学び続けると、人生が豊かになります。
知らないだけで、世の中にはオトクがたくさん転がっています。
そんなこと言われても、どんなオトクがあるのかわからないと思うので、参考までに私の経験してきた国際系のオトク事例を紹介しておきます。
私の経験してきたオトク(国際系)
- 国や財団などのサポートで、航空券代も宿泊費も全て無料で10か国以上に海外渡航してきました
- 飛行機に乗らずともマイルを貯めて無料でヨーロッパやアジアに海外旅行してきました
- オンラインショッピングやホテル予約で毎回数%~20%程度還元のオトクをしてきました
- 貯まったマイルでビジネスクラスに乗って海外旅行してきました
- 普段のカード決済や交通系決済(Suica)、QRコード決済を最大4.5%還元にしてきました
そこで今回は、
「マイルを貯めて無料で海外旅行する方法」
にフォーカスを当てて紹介したいと思います。
そもそもマイルって何?
そのそも「マイル」ってよく聞きますが、何なのでしょうか?
既に知ってるよ、集めてるよという方は飛ばして構いません。
端的に言うと、マイルとは飛行機に乗ることで貯まるポイントのようなものです。
航空会社が提供するマイレージプログラムを通じて獲得できます。
貯まったマイルは、航空券の交換や座席アップグレード、提携ホテルの宿泊、ショッピングなど、さまざまな特典に使用できるため、旅行好きにとっては非常にお得な制度です。
航空会社のマイレージプログラムは、各航空会社ごとに異なり、代表的なものにANAの「ANAマイレージクラブ」やJALの「JALマイレージバンク」、海外ではアメリカン航空の「AAdvantage」やユナイテッド航空の「MileagePlus」などがあります。
日本在住の方、かつマイル初心者の方は、まずJALとANAのマイレージプログラムに登録しておけば十分でしょう。
マイルはどうやって貯めるの?(一般的な貯め方)
マイルは、航空機の搭乗やクレジットカードの利用など、さまざまな方法で貯めることができます。
まず、一般的なマイルの貯め方を紹介していきましょう。
マイルを貯めようとしたことのある方は、既に試しているやり方かなと思います。
フライトで貯める
航空会社のフライトに乗ることで、距離や運賃に応じてマイルを獲得できます。マイルの積算率は、座席クラスや航空会社のステータスによって異なります。
たとえば、ビジネスクラスやファーストクラスでは、エコノミークラスよりも多くのマイルが貯まります。
- 距離:目的地までの飛行距離に応じてマイルが加算されます。長距離フライトほど多くのマイルが貯まります。
- 例えばヨーロッパに行くときに、直行便ではなくシンガポールやタイといった東南アジアやドバイやカタールなどの中東を経由すると、遠回りになりますがその分フライト距離(≒マイル)を稼げます。
- 運賃クラス:エコノミー、ビジネス、ファーストクラスなど、座席の種類によって積算率が変わります。運賃が高いクラスほど、より多くのマイルが加算されることが一般的です。
- 例えば、JALやANAなどのエコノミークラスで最安の運賃のチケットで海外旅行に行った場合、飛行距離の30~50%くらいしかマイルが貯まらなかったりします。提携航空会社の場合、さらに下がる場合も。
- LCC(ピーチ、ジェットスター、スプリングジャパン、エアジャパン、エアアジアなど)と呼ばれる格安会社の飛行機に乗っても、マイルは貯まりません。
クレジットカードで貯める
多くの航空会社が提携するマイル付きのクレジットカードを利用すると、日常のショッピングでマイルが貯まります。
例えば、1,000円の利用で1マイルが貯まるカードや、特定のキャンペーンで通常より多くのマイルが付与されるカードもあります。
JALカードやANAカードなど、航空会社のクレジットカードを使っている方も多いかと思います。
クレジットカードを使えば使うほどマイルが貯まります。
- マイル還元率:クレジットカードごとに、利用金額に応じたマイル還元率が設定されています。還元率の高いカードを選ぶと、日常的に効率よくマイルを貯められます。
- ゴールドカードなどよりステータス(年会費)の高いカードの方が還元率が高かったりします。
- ただし、学生カード(JALカードNaviなどは、年会費無料でも還元率が優遇されており、お得にマイルが貯められます)
- ボーナスマイル:新規入会や年会費を払うことで、特定のボーナスマイルが加算される場合があります。
- 特にANAカードは頻繁にお得なクレカ入会キャンペーンをしています。年会費がかかるカードであっても、一定額以上を利用すると大量のボーナスマイルが貰えるため、年会費以上のリターンがあります。
提携サービスで貯める
航空会社はホテル、レンタカー会社、レストラン、ネットショッピングなど、提携サービスを通じてマイルを提供しています。
提携先での宿泊や買い物を通じて、マイルを貯めることが可能です。
- ホテル宿泊:提携ホテルに宿泊すると、宿泊料金に応じてマイルが貯まります。
- レンタカー:レンタカー利用時に、提携先のサービスを使うことでマイルが加算されます。
- ネットショッピング:航空会社が運営するマイル提携のショッピングサイトを経由して、マイルの貯まる商品やサービスを購入できます。
そもそもマイルって何に使うの?
貯まったマイルは、さまざまな方法で使用できます。
代表的な使い方を紹介しておきましょう。
特典航空券に交換
特典航空券は、貯まったマイルを使って無料で飛行機に乗れる航空券です。
短距離から長距離まで、マイル数に応じて利用できる区間が異なります。
特典航空券は、ハイシーズンや予約状況によって利用できない場合、あるいは大量のマイルが必要となり全然オトクじゃない場合もあるため、早めの予約がオススメ。
国内線でも国際線でも利用できますし、提携航空会社のチケットに交換もできます。
利用できるクラスも、エコノミークラスだけでなくビジネスクラスやファーストクラスでも利用できます。
国際線、かつビジネスクラスやファーストクラスで利用できると、マイルの価値が最も活かせる利用方法です。
座席アップグレード
エコノミークラスからビジネスクラスやファーストクラスへの座席アップグレードにもマイルが使用できます。
エコノミークラスのチケットは普通に購入し、マイルを使ってアップグレードするイメージです。
長距離フライトの際に快適に過ごしたい場合、アップグレードでマイルを活用するのが一つの選択肢です。
出張者で、会社からはエコノミークラス分しか出して貰えない場合に、マイルを使ってビジネスクラスにアップグレードして乗ってたりする方もよくいますね。
提携サービスでの利用
航空会社は提携するホテルやレンタカー、ショッピングサイトでマイルを使えるサービスを提供しています。
これにより、宿泊費やレンタカー料金、インターネットショッピングの支払いにマイルを充当することが可能です。
ポイント交換
マイルは、他のポイントや電子マネーなどと交換できます。提携クレジットカードやネットショップのポイントと交換することで、日常的な買い物やサービスに利用することができます。
ただし、マイルを楽天ポイントやdポイント、ポンタポイントなどに交換しても、あまりオトクではありません。
逆に、ポイントをマイルに交換・集約する方が、ポイントの価値を最大化できる使い方と言えるでしょう。
オトクなマイル貯め方
では、実際にはどのようにマイルを貯めれば良いのでしょうか?
マイルをたくさん貯めているのは、旅好きな人、出張が多い人のイメージですが、実は飛行機に乗らなくても貯められます。(いわゆる陸マイラー)
やり方は主に2つ。
- クレジットカードを利用する
- ポイントサイトを利用する
です。
クレジットカードを利用する
クレジットカードを利用することで、飛行機に乗らなくてもマイルを貯めることができます。
例えばJALカードを使えばJALマイルが貯まりますし、ANAカードを使えばANAマイルが貯まります。
また、楽天ポイント、Vポイント、ポンタポイントなど、カードによって異なる各種ポイントも、マイルに交換することができます。
例えば楽天ポイントは、2ポイントを1ANAマイルに交換できますし、ポンタポイントは2ポンタポイントを1JALマイルに交換できます。20%マイル増量キャンペーンも頻繁に実施しています。
楽天ポイントは楽天カード(1%還元)、ポンタポイントはリクルートカード(1.2%還元)がオススメです。楽天証券への投資(NISAなど)でもポイントを貯めることができます。
そして、2024年にTポイントと統合されたVポイントは、なんと1Vポイントを2ソラシドマイルに交換することができます。JALやANAマイルへの一般的な交換方法の4倍もの効率でマイルを貯めることができます。
ソラシドエアは九州や沖縄便を中心に飛んでいるFSCの航空会社です。
三井住友NL(ナンバーレス)カードやOLIVEで効率的にVポイントを貯められます。SBI証券への投資でも貯められますし、コンビニやファミレス、マクドナルドやカフェ(ドトール・エクセルシオール)で最大20%還元。
高還元のカードを積極的に利用して、どんどんポイントを貯めていきましょう。
プリペイドカードを活用し、多重還元を!
また、JALペイやANAペイなどのプリペイドカードを利用するのもオススメです。
各種クレジットカードからこうしたプリペイドカードにチャージすることで、2重、3重、4重の還元が狙えます。
例えば、
・三井住友NLカード(1.5%)→JALペイ(0.5%)→ANAペイ(0.5%)→楽天Edy→楽天Pay(1.5%)
というルートでチャージをすることで、常に4%還元が狙えます。
・JQセゾンゴールドカード(1.5%)→JALペイ(0.5%)→WAON(1%)→楽天キャッシュ→楽天Pay(1.5%)
というルートでは、常に4.5%還元。
また、後者の楽天キャッシュを経由するルートの場合、楽天証券への積立投資に楽天キャッシュを使うこともできます。
積立投資は、タイミングよく売却すれば利益が出ますが、プラスマイナスゼロであったとしても、経由してきたカードのポイントは持ち出しゼロで貯まります。
こうした形でカードを上手く組み合わせ、戦略を組み立て、ぜひ乗りたい路線のマイルを効率的に貯めて、無料で航空券と交換していきましょう!
エポスカードは、年会費無料でエポスポイントを貯められ、ANAマイルに移行ができます(レート:ノーマル0.5%、ゴールド・プラチナ0.6%)。
クレジットカードの海外旅行保険も充実してる上、tsumiki証券の積み立てにも使えますし、ある程度使っていると年会費無料のゴールドカードへのインビテーションが届きます。
ゴールドカードであれば、空港のカードラウンジに無料で何回でも入れるようになるのでオススメです。
ポイントサイトを利用する
日常の支払いを全てキャッシュレス(クレジットカード)にしたとしても、そんなに多額の決済はできないという方もいるかもしれません。
会社の出張経費の建て替えなどがない限りは、日常生活では多額の決済を続けることは難しいかもしれませんね。
そうした場合には、ポイントサイトを利用するのがオススメです。
ポイントサイトとは、ネットショッピングやクレジットカード発行、ホテルやレストラン予約の際に、そのサイトHPを経由することでポイントが貯められるサイトです。
経由するだけでポイントが貯まると、怪しいと言われることがありますが、親会社が上場企業のポイントサイトも多く、安心安全です。
例えば、楽天市場で買い物、食べログでレストラン予約、ホットペッパービューティーで美容院の予約、じゃらんでホテル予約。アプリやサイトから直接予約していませんか?
それでは完全に損してしまっています。
ポイントサイトを経由するだけで、数%のポイント還元を得られるためです。
日常生活で、何か買い物・予約をする際には、常にポイントサイトを経由するようにしましょう!
例えば、ホテルを予約する場合。
普通に楽天トラベルで予約すると、楽天カードの還元およびトラベルの還元でだいたい2%くらいの還元です。
一方、ポイントサイトを経由すると、そこに数%上乗せすることができます。
時期やサイトによって還元率は変化しますが、10~15%還元の場合も少なくありません。
その場合、
ポイントサイト(15%)+楽天トラベルやじゃらんなどの旅行サイト(1%)+上記の多重還元カード(4%)
で、合計20%の還元。
2万円の宿を予約した場合、工夫するだけで4000円も還元させることができるのです!
また、クレジットカードの発行や証券口座の開設などの、金融系では、一気に数万ポイントの還元を貰えます。
クレジットカードの発行を、イオンや丸井の店舗で行ってしまうのは、数万円分の損失です。
必ずポイントサイトを通して発行するようにしましょう!
そして、ポイントサイトで貯めたポイントは、現金に交換できるだけでなく、JALやANAのマイルにも交換できます。
JALやANAのマイルには有効期限があるので、ポイントサイトでポイントを貯めておき、マイルを使うときにマイルに交換して使うのがよいでしょう。
私は先日、ポイントサイトで貯めたポイントをマイルに交換し、JALビジネスクラスでインドネシアに行ってきました。
無料で飛行機に乗って貯める方法も
マイルを使って特典航空券に交換し、そのチケットで飛行機に乗ってもマイルは貯まりません。
ただ、国や財団などの無料海外プログラムに参加すると、無料で飛行機に乗れてマイルも貰えます。
そんなオトクなプログラム、知られていないだけで実はたくさんあります。
詳細は以下記事参照↓
マイルを利用する際の注意点・デメリット
有効期限に注意
マイルには有効期限が設定されている場合が多く、期限を過ぎると失効してしまいます。
航空会社によって有効期限は異なりますが、多くは3年間などの制限があるため、期限を意識して計画的に利用しましょう。
コロナ禍では、特例で期限延長などの措置が取られてきましたが、それももうおしまい。
マイルの利用は計画的に。
ポイントサイトや他の期限のないポイントとして、ポイントを貯めておき、必要になったらマイルに交換すると、期限切れの心配がなくなります。
また、マイルの有効期限が近付いた場合、とりあえず1年後の航空券を発券してしまうのも手です。
マイルの期限はマイルの使用期限であって、航空券の使用期限ではありません。
いったん先の航空券を発券してしまい、後で日付変更すればOKです。
予約が取りにくいことがある
特典航空券の利用は、座席数が限られており、繁忙期や人気路線では予約が取りにくいことがあります。早めに予定を立て、空席状況を確認しながら予約することがポイントです。
特にゴールデンウイークや年末年始、お盆などの人気期間は、予約開始すぐに埋まってしまいます。
航空会社によって、何日前から予約できるかは変わりますが、人気の時期の航空券を発券したい場合、早めに計画を立てましょう。
手数料がかかる場合がある
航空券を無料で手に入れても、諸税がかかる場合があります。
特に、燃油サーチャージが高くつく場合は要注意。せっかく無料の航空券を手に入れても、結局高くついてしまいます。
燃油サーチャージの値段は、時期により異なります。
現在は中東情勢の不安定やロシアのウクライナ侵攻、そして円安など複合的な理由で燃油が高くなってしまっています。
ただし、航空会社によっては燃油が無料のところもあります。
例えば、アメリカン航空。カタール航空、マレーシア航空、ハワイアン航空などは燃油サーチャージが無料です(ただし、時期によるので最新の情報は公式HPをご覧ください)
マイルの利用は1人分に限定されることがある
特典航空券を利用する場合、同伴者分の座席をマイルで確保するのが難しい場合もあります。
特に、家族旅行などで複数の席を必要とする場合には、使い方に工夫が必要です。
また、家族カードを所持している場合など(航空会社による)は、マイルを家族間でシェアできますが、友人などとは基本的にマイルをシェアできません。
お持ちのマイルで、どのようなマイルの使い方・シェアができるか調べてみてください。
まとめ
航空会社のマイルは、貯め方と使い方を工夫することで、旅行や日常の支出をお得にすることができます。
フライトやクレジットカード利用、提携サービスの利用を通じてマイルを効率的に貯め、特典航空券やアップグレード、提携施設での支払いに活用することで、旅行の充実度も上がります。
日常生活に一工夫加えるだけで、ほとんど労力は今までと変わらずマイルを貯められます。
塵も積もれば山となります。日常の全ての支払いを、マイル貯蓄を意識しながら行うだけで、意外とマイルは貯まります。
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