お好み焼き留学×トビタテ×海外インターン ― 砂川日和さんが語る、アメリカ・ロサンゼルスでの挑戦

「海外で挑戦してみたい。でも自分には難しいかもしれない。」
そんな不安を抱えている学生も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、トビタテ!留学JAPAN第16期の奨学金プログラムを活用し、アメリカ・ロサンゼルスで「お好み焼き留学」に挑戦している大学4年生、砂川日和さん
広島で栄養学を学ぶ彼女は、日本食文化を世界に広めることをテーマに、お好み焼きソースで有名な食品メーカー大手・オタフクソースのロサンゼルス支店でインターンを実現しました。

お好み焼きという身近な食を武器に、海外で奮闘する大学生のストーリーをお届けします。


本日はお時間をいただきありがとうございます。まずは自己紹介をお願いします。

砂川日和と申します。広島出身・広島育ちの大学生で、大学では栄養学を学んでいます。昨年11月からは、文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム ダイバーシティコース」のトビタテ生として、アメリカのロサンゼルスでお好み焼き留学をしています。

管理栄養士の資格取得を目指す学生が多い学科ですが、私は「資格だけに縛られた進路ではなく、もっと広く栄養や食文化に関わりたい」と考えていました。

そんな時、バイト先の先輩から「海外に出てみたら?」と言われたことがきっかけで、海外に関心を持つようになりました。


もともと海外に出たいと思っていたわけではないのですね。最初に海外に挑戦したのはいつ頃なのでしょうか?

大学3年の夏、シアトルで1か月間の短期プログラムに参加したのが初の海外です。そこでMicrosoftなど世界的企業を見学したり、現地で活躍する日本人に出会ったりしました。その時出会った仲間たちがとても刺激的的なメンバーばかりで、英語力やリーダーシップで自分の一歩先を行く姿に憧れを持ちました。

それまでの私は英語に自信がなく、「質問したいけど恥ずかしい」と躊躇すしてしまうようなこともありました。ただ、留学先でリーダーシップを発揮する人、積極的に質問をするような人など、たくさんのかっこいい仲間たちと出会い、「まず行動してみよう」と思えるように。挑戦心が一気に芽生えました。

シアトルから帰国後、就職活動の空気が強まる中、「もう一度海外で挑戦したい」という思いが消えませんでした。そんな時、先輩から「トビタテ!留学JAPAN」の存在を教えてもらいました

海外に出てみると、たくさんの素敵な出会いがありますよね。

トビタテは文部科学省が推進する官民協働の留学支援制度で、ユニークなテーマでの留学を後押ししてくれるプログラムです。そこで砂川さんは、自身の地元・広島を象徴する食文化であるお好み焼きをテーマに選んだそう。

実際に 海外に滞在してみて驚いたことはありますか?

シアトル滞在中、いくつか日本食レストランを訪問してみたのですが、クオリティがあまり高くないのに値段が高いことに驚きました。JETROの調査では、約8割が非日系オーナーの経営とされています。こうした経験から、アメリカで本物の日本食を広める必要性を強く感じました。

広島出身の私にとって、お好み焼きはただの食べ物ではなく、文化そのもの。だからこそ、まずはお好み焼きから広げたいと思っています。


アメリカではどのような活動をしているのでしょうか?

オタフクソースのロサンゼルス支社でインターンをしています。工場では品質チェックや製造依頼の調整などに携わり、研究開発にも触れました。

一方で、現在私が力を入れているのは営業チームでの活動です。お好み焼きの試食提供や、展示会でのプロモーションを通じて、現地のレストラン経営者や来場者にお好み焼きを知ってもらっています。もともと英語は得意な方ではありませんでしたが、こうした活動を通じ、まずは同じフレーズを繰り返すうちに自然と英語での会話力が身につきました。

机に向かって英語を学ぶよりも、こうして実践的に英会話を身につけるやり方の方が、自分には合っていたようです。

学生でこうした実際のお仕事を体験できるのは貴重な機会ですね。職場の雰囲気はどうですか?

営業やマネージャーは日本人が多いですが、部門によっては現地スタッフが中心。特に工場ではメキシコ出身の従業員も多く、英語だけでなくスペイン語も飛び交っています。

メキシコの方々は皆フレンドリーで、すぐに打ち解けることができました。今では簡単にスペイン語で挨拶することも。異文化の中で働く経験は本当に刺激的ですね。

職場の皆さんも刺激的な方が多そうですね。週末はどのように過ごしているのでしょうか?

鉄板を借りて、仲間とお好み焼きやたこ焼きパーティーをしています。日本食を通じて現地の人と打ち解けられるのが嬉しいです。食は国境を越えるコミュニケーションツールだと実感しています。

週末もしっかりお好み焼きを広げる活動をしているのですね!食を通じたコミュニケーション、とても楽しそうです。インターンを通じて特に印象に残った出来事はありますか?

展示会で現地のレストランオーナーが「これなら店で出してみたい」と言ってくださった瞬間です。自分が関わったお好み焼きが「商品」として認められる喜びは大きかったです。

同時に、現地の人にとって「日本食=寿司やラーメン」といった固定観念があることも実感しました。その壁を少しでも崩すのが、今の挑戦のやりがいです。


自分の取り組みが認めてもらえた瞬間って嬉しいですよね。 インターンを終えた後にやりたいことはありますか?

今後も海外での挑戦を続けたいです。海外で実際に生活してみて、自分には海外が合ってるなと感じました。帰国後も、お好み焼きをはじめとした日本文化を海外に発信していけるような活動をしていきたいです。

知り合いからきっかけポータルの存在を教えてもらい、そこで初めて面白いプログラムがたくさんあることを知りました。こうしたプログラムを通じた海外への挑戦も続けていきたと考えています。


最後に、挑戦を迷っている学生にメッセージをお願いします。

私はもともと英語が得意でもなく、海外経験が豊富でもありませんでした。でも一歩踏み出せば景色が変わります。失敗も自分の経験になりますし、できることはどんどん増えていきます。

大事なのは「できない言い訳をする前に行動すること」。身近なところに挑戦のきっかけは転がっています。少しだけアンテナを広げて、まずは飛び込んでみてください。

「お好み焼きを×留学×インターン」というユニークなテーマで、海外に踏み出した砂川さん。

「自分の好きなことを武器に、海外へ一歩踏み出し挑戦する勇気」の大切さが伝わってくるストーリーですね。

お好み焼きという身近な食を通じて世界とつながった砂川さんのように、あなたも「自分だけの留学テーマ」を見つけて挑戦してみませんか?

きっかけポータルでは、海外へ一歩踏み出すきっかけとなるようなプログラムの紹介をしています。

海外への往復交通費・現地での宿泊費などが全て無料のプログラムもたくさんあります。

ぜひ「きっかけポータル」を通じ、国内外の無料プログラムや返済不要の奨学金に申し込んでみてください。

次の扉を開くのは、あなたかもしれません!

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